Photoshopで不思議空間を写真合成で作成してみる編
自分の好きな世界を作れることもphotoshopの面白さ。
ということで、今回は簡単な写真の合成や調整方法をまとめてみました。
方法はきっと無限にあって日々新しい技術に驚くことばかりですが、(photoshopの基本は抑えてる方向けの)初級編ということでひとつ。
▼こちらが完成図。今回はこんな感じの絵を作ってみます。
さて、準備です。イメージに合うようなフリー素材を調達。
こんな感じで集めてみました。
風景としておきたい写真以外は切り抜きを行い、下準備をしておきます。
切り抜き…?という方は以前書いた記事「人物をゆっくりと丁寧に切り抜く!時代に逆行した切り抜き編」を参考にしてみてください。
1. 大体どんな感じのイメージで作るかラフイメージを描きます。
サイトデザイン時も大概こんな感じでラフ描きますが(ふざけてないです本当です)
ちょっと今回はそんな訳にもいかないので軽く説明すると、
スカイツリー的なものがあるのに自然味溢れる景色でちょっと不思議といった終着点を目指したいというラフ。
2. 1で選んだ色んな風景写真をラフイメージに併せて配置。
空の写真が気に入っていたので、こちらを基本に置きつつ切って貼って適当にぽんぽんと置きます。
3. 切り抜いた馬・ウサギ・スカイツリー・富士山も大雑把に切って貼って配置。
右手前の馬の影はそのまま活かせそうだったので活かしちゃいます。
4. 順番は人それぞれだと思いますが、この段階で個人的に若干気になるので2、3で配置した画像をある程度馴染ませておきます。
色味を置いたり、影をつけたり。今回影はブラシでささっとかきました。
5. 1で記述した不思議感を醸し出したいので、そういった場面で最適な煙を投入(こういったテクスチャはかなり重宝します)
スカイツリー周辺に絡まるようなイメージで変形や回転で調整しながら適当にまぶします。
画像の通り基本は描画モードは「スクリーン」で載せてますが、天辺部分は若干神々しくしたかったので「覆い焼きカラー」で不透明度60%に。
6. いまいち不思議さが足りないので安易にコウモリも置いてみます。
いい感じに意味がわからなくなってきました。 頂上近辺に配置しているので不透明度を調整して気持ち遠くに見えるよう儚げにするといい気がします。
7. ここで大事なライティング作業。
ラフの段階では右側から光を指す予定だったものの、スカイツリーの頂点から光を落としたくなってしまったのでそんなイメージで入れこみます。
光の加減でイメージが全然変わるので、光って偉大。照明さん尊敬。
今回はキラキラ美しい感じを目指してないのでこの程度で(青空!とかだと黄色とかピンクめのカラーの光を入れると青春!感が出て心洗われます)
8. 絵に動きがなくて面白みにかけるので、そろそろ春!ということで桜を散らしてみることに。
3つの桜の花びらを切り抜いて角度や大きさを変えて配置しています。
手前へいくにつれてぼかして遠近感を出したり、桜だけ置いておくとストンとしてしまうので花粉のような粒子を桜近辺にまぶしたりと調整。
9. 終盤。仕上がりイメージを決める上で重要な色合いを決める、いわゆる色調補正です。
とはいえ、5とか6の段階で一旦やってから最終調整で行うことの方が多いですが、ひとまず今回はこの位置で。
(1)まず、今回は「不思議」がテーマなので、青みがかった色合いにしたく一旦ベタ塗りで青をおきます。
(2)平面な感じが気になるのでグラーデーションで若干メリハリをつけたり。
(3)色合いを合わせるため+若干赤みも入れたいのでカラーバランスで調整。
(4)更にトーンカーブでシャープに。
10. 質感を出すためノイズを入れてほぼ完成。
細かい部分ですが、大事な工程のひとつです。
複数画像を使用する場合それぞれの画像によって粒状性が異なるので、合成の馴染みを良くするために同じノイズを加える「粒子合わせ」をするだけで、かなり違和感も緩和します。のぺっとさも軽減されますね。
11. 最期に微調整。
ぱっと見メリハリがないのが気になるので、暗い部分、明るい部分をよりはっきりさせて完成!
本当はもっとやりたいこと、合成したいものがたくさんあったんですが、止められたのでやめておきます。
最近ではスマホのアプリでコラージュなんかも簡単にできちゃう世の中ですが、
自分が思い描く世界を黙々と作るのは結構楽しいのでおすすめです。
個人的にもどんどん磨いていきたい技術のひとつなので、日々勉強あるのみです。
最後に。素晴らしいphotoshop職人様の技術がたくさん紹介されているサイトを紹介。
▼photoshop vip
ところで日本のphotoshop職人さんはチュートリアルあまり作ってくれないのはなぜですかね。(英語つらい)
腕におぼえのあるみなさま、どんどん技術披露してください!おねがいします!