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テレビ朝日メディアプレックス・日本大学藝術学部産学協同総合講座

REPORT:授業レポート

第3回5月8日(土) 「BeeTV」- 携帯電話上の放送局とは
日比野雅史(エイベックス・グループ・ホールディングス株式会社 事業管理本部 新規事業プロジェクト管理部長)
 ライター 日本大学藝術学部文芸学科4年 栗原 雅貴

 5月8日、第三回講義のレポートです。
 毎回、たくさんの学生で席が埋まるこの授業。もちろん今回も空席がほとんどありませんでした。
加藤先生は第3回目ということで慣れてきていると思いきや、さらに緊張の面持ちで前フリの説明をなされていました。

 講義をするのはエイベックス・グループ・ホールディングス株式会社事業管理本部 新規事業プロジェクト管理部長、日比野雅史先生です。たとえ話が巧みで、様々な質問にも比喩を交えて答えてくださいました。

 今回の講義では、前回の反省を踏まえて質問の時間を長くとりました。このことによって学生はより多くの質問を投げかけることができ、意見の活発な交換が生まれました。

 

 さて、講義内容は「携帯上の放送局とは」。主な例としてBeeTVについてお話してくださいました。BeeTVとは「様々なエンタテイメント映像作品群を携帯電話向けに配信する全く新しい放送局」とのこと。我々は当たり前のように携帯電話を使う世代ですが、そこにうごめいている新しいビジネスについて知る機会はほとんどなく、講義はとても期待みなぎる空気でした。
 
 講義の初めにBeeTVのプロモーション映像を15分ほど視聴したのですが、最近のテレビCMでも話題のドラマを始め、バラエティ、ドッキリ、アイドルオーディション企画など魅力的な番組が豊富にありました。

 これらを踏まえ、具体的なコンテンツのお話しをすると思いきや、話はもっと根源的なところからはじまりました。デジタル技術が我々の何を変えたのか、携帯電話向けに配信する番組の特長といったものから、なぜエイベックスさんがそれをしているのか、エイベックスさんが実施しているクロスメディアとは、などをわかりやすく講義してくださいました。人間がリアルである以上、デジタルとリアルの違いは「手段」と「スピード」の違いでしかないという理論は、まさに納得でした。

  「リアルの世界はなくならない」。どんなにデジタル技術が進んでも、クロスメディアが活発に行われても、商品があり消費者がいるという事実は変わらない。ケータイが当たり前の我々の世代にとってはむしろこの話をしっかりと再認識するべきだと思いました。

 また、ケータイ展開はある意味一つの柱にしか過ぎない、エイベックスさんがもっているコンテンツはすべてがリンクしていて、リアルなものからバーチャルなものまでがリンクするという360度展開のお話しは、学生ながらばらばらの専門性を持つ我々にとって、みなが注目したところでした。

 最後に質疑応答、その後、この講座では定番化したネクストジェネレーションに対しての格言をいただき講義は終了。今回もとても有益な講義でした。

 現在携帯電話端末でしか視聴できないものの、今後は様々なメディアに展開していくことも考えているBeeTV。BeeTVの今後の動きにも注目しつつ、このクロスメディアの事例を多くを学ぶべきでしょう。

受講した学生さんから授業後のアンケートや口頭での質問、Twitter等で意見、感想、質問を募集しました。そのたくさんのコメントの中から、一部抜粋して掲載します。
◆音楽学科Mさん(アンケートより)
デジタル化が進んでいる中で、リアルな世界は在り続けるから、360°展開は両方をうまくリンクさせたやり方なんだなと思いました。
◆Uさん(アンケートより)
私達の生きる現代が、いかに多様になっているのかを感じました。1つの商品を得るために、いろんな手段で私たち消費者にアタックしてきているんだなと、この講義を聞きながら思っていました。
◆放送学科Mさん(アンケートより)
「手段を有効に使う」というお話が印象的でした。メディアの変化や多様性は新しい事業やアプローチの方法として注目度や新しいユーザへのコンタクトポイントとして注目すべきだと思いました。しかし日比野さんがおっしゃってたように、「リアル」こそが一番身近で説得力があるもので、そこを中心とした考え方を忘れてはならないと思いました。
◆デザイン学科Sさん(アンケートより)
...商品の作り手は、ただ良い商品づくりのみ力を入れてるだけではダメなんだーと。。....クチコミの起こりうる「良い場づくり」までもする必要があるのかと思いました。改めて多角的に考えること、クロスメディア的に考えることが重要だと思いました。
敬称略

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