「ゴーテック2019」レポート
皆様はじめまして。今年4月に新入社員としてメディプレに入社しましたH.Kと申します。
早速ですが、メディプレでは2/28(木)~3/1(金)の2日間、テレビ朝日本社内で行われた「ゴーテック2019」に出展いたしました。こちらに新卒研修として参加してきましたので、その様子を新卒目線でお伝えいたします!
「ゴーテック」とは?
テレビ朝日グループ各社・系列局で開発・改善された機器やサービスなどを紹介する「技術展示会」のことです。5つのジャンル(コンテンツ制作、インターネット、イベント、ITサービス、先端技術)に分けて、撮影機材やそれらの周辺機器、4K/8K映像、ハイブリッドキャスト、テロップ、視聴率、ARなどなど、たくさんの展示がありました。
そんな中、メディプレでは「VStage(バーチャルステージ)」の展示を行いました。
「VStage」とは、話題沸騰中のVTuber(バーチャルユーチューバー)を手軽に配信可能なシステムのことです!
「VTuberってテレビに関係あるの?」と思いますよね?
実際に、「VStage」はテレビ朝日「ポルポ」の番組で使用されています!!こちら番組のタコのキャラクター(ポルポ)を動かすのに使用しているのが「VStage」なのです!
そして、「VStage」の魅力は何と言ってもその「手軽さ」です!その「手軽さ」が伝わるように、VTuberの技術について少しお話しします。
VTuberを操作するには?
モーションキャプチャーという人の動きを取り込む技術が必要になります。人の動きをセンサで追跡(トラッキング)することで、情報として取り込むこと(キャプチャー)ができます。
一般的なモーションキャプチャーの方式は、
- 複数のカメラによってトラッキングする方式
- 全身にセンサをつけてトラッキングする方式
- ヘッドマウントディスプレイをつけてトラッキングする方式
などがあげられますが、どれも大がかりなシステムになってしまいます…。
しかし、この「VStage」のシステムでは、スタジオもヘッドマウントディスプレイもいりません!
下の画像が配信中の様子になります。
この画像にあるように、必要なものは
のこれらで、頭と手の上下左右の動きに加え、目の動き(まばたき、ウィンク)や口の動き、指の動きまで再現して配信可能です!
と、ここまでは宣伝に近いことを書きましたが…
ここからは、展示内容の詳細を交えながら私が体験したことをお伝えしていきます!
ゴーテックでは、私はVTuberの操作を担当しました。私が操作すると、次の3つにリアルタイムに出力されます。
- 「シースルーディスプレイ」
- 「Looking Glass」
- 「スマートフォンアプリ」
それぞれについて具体的にご説明していきます。
1. VTuberが目の前に!?【シースルーディスプレイ】
このディスプレイはPlanar社の「LookThru」という製品で、この画像のように透明なディスプレイに映像が映ります!今回の展示ではVTuberを透過させずに表示し、それ以外の背景を透過させることで、まるでVTuberがその場にいるかのような演出を行いました。
透明ディスプレイなので、このディスプレイの後ろでVTuberを操作している私からも、画面を見ている来場者の方が見え、「後ろの方が操作しているんですね!」といった声や手を振り返してくれる反応が見られました!
2. 見る角度を変えても立体的に見える!【Looking Glass】
こちらはゴーテックの直前にクラウドファンディングで発売された「Looking Glass」という製品で、見る角度を変えても立体的な映像を楽しめる製品です!次の画像のように正面だけではなく、左右に自分が動いても立体的な映像が途切れることなく見える、初めての視聴体験でした!
皆さん、一度この製品が視界に入ると「え!」と驚いて近寄り、左右に顔を振りながら眺めていらっしゃいました。「何の方式を使っているのですか?」と、こちらの製品の仕組みにもたくさんのお問い合わせをいただきました。これが家にあったらずっと見ていられますね!
3. 好きな視点から見られる!【スマートフォンアプリ】
「VStage」では、スマートフォンアプリで3D空間のVTuberをリアルタイムに視聴可能です!インターネットで3D映像の配信を行うと、大容量の通信が必要とされ映像の遅延が気になるところですが、「VStage」ではリアルタイムに視聴可能です。また、アプリ上で自分の視点を移動できるので、横や後ろからも自分の好きな視点で視聴できます!
●2日間を終えて…
VTuber、透明ディスプレイ、立体映像、360°視聴可能とロマンと技術力溢れる展示で、展示中には「メディアプレックスすごいな…!」といった声や、具体的な費用、システムの仕様に関してのご質問を多数いただきました。
今回の展示を通じて、VTuberの配信には「VStage」のような「手軽さ」が求められていると感じました。多くの来場者の皆さんが最初に関心を抱くポイントは、システムが「手軽」であることで、「やってみてもいいですか?」といった声も多く聞けました。また、私自身が配信を体験して、セットアップの「手軽さ」や操作中の負担の少なさから、「VTuber配信て楽しそう!」と今までの認識から変化しました。
今までのVTuberは平面だけの視聴体験でしたが、バーチャルを活かしたその場にいるような演出と立体的な映像に変わることで、新たな視聴体験としてVTuberはより魅力なコンテンツになると感じました!
ご興味を持った方は、こちらまでお問い合わせください!