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新卒社員が「*¹Amazon Bedrock」を使用したOSS管理システムを開発しました

テレビ朝日メディアプレックス(以下、メディプレ)では、常時150以上の規模や要件の異なるシステムの保守開発を行っています。
それらのシステムは、様々なOSSを組み合わせて構築を行いますが、プロジェクトの増加やシステムの拡大に伴い、品質管理に向けた取り組みとして「OSS管理事務局」を立ち上げ、組織的なソフトウェア管理に取り組んでいます。

OSS管理事務局は、品質管理の他、若手社員の社内で利用されるソフトウェアの把握や学習を目的としてCTO岐部と2022年度新卒社員(5名)で昨年2023年度に設立しており、現在は2023年度新卒社員が業務を引き継いでいます。

この取り組みの中、2023年度新卒社員が、フローを自動化しAmazon Bedrock(生成AI)を活用したシステムの開発を行いました。
本システムでは、OSSのバージョン情報をスクレイピングし、データを収集しますが、OSSのバージョン管理には、LTS (Long Term Support:長期サポート版)やメンテナンスバージョンなどソフトウェア毎にいくつかの種類があります。
それらの情報を収集し、データを扱いやすいフォーマットに加工、そしてデータベース化した最新情報をSlackに通知する仕組みを構築し運用を行っています。

*¹Amazon Bedrockとは
異なるソフトウェアやアプリケーション間で機能を共有するための仕組み(API)を介して基盤モデルを使用できる生成AIサービスです。
(参考:https://aws.amazon.com/jp/bedrock/

OSSとは
オープンソースソフトウェアは、ソースコードが公開されており、誰でも無償または廉価で改変・再配布できるソフトウェアです。
「Open Source Software」の頭文字を取ってOSSと略されます。
(引用:https://hnavi.co.jp/knowledge/blog/oss/

 

■開発を担当したメンバーを代表して新卒エンジニア社員2名にインタビュー

開発を担当した6名のメンバーのうち代表してリーダーとサブリーダーの2名に、Amazon Bedrockを使用したOSS管理システムの開発についてインタビューしてみました。

・リーダー  (2022年度新卒)
データディビジョン データプラットフォームチーム 所属

・サブリーダー(2023年度新卒)
クラウドディビジョン テクニカルインテグレーションチーム 所属


ー今回のプロジェクトの開発経緯や特徴を教えてください。


開発経緯として、以前からメディプレではAmazon Bedrockを使用したシステム開発の事例を増やしたいという想いがありました。
その想いに合致した開発をOSS管理事務局でできるのではないかと考え、若手社員を中心にOSS管理システムの開発が実現しました。


特徴としては、他の類似のツールと比べると、精度や汎用性でやや劣る部分はありますが、利用コストを大幅に抑えられる点が特徴です。
他にもAmazon Bedrockを活用したことで、開発工数を削減することができ、より効率的にプロジェクトを運営することができました。
また、単にコストや効率の観点だけでなく、個人的にこの技術を活用した開発を試みたいという想いもあったので、プロジェクト全体に新しいアプローチを取り入れることができたと感じています。


私たちはAWS主催のセミナーに参加することが多くあり、「いつかAmazon Bedrockを用いたシステムをメディプレで導入したい」と話していたのでこのような形で実現できたことは非常に嬉しいですね。

ーお二人は今回のプロジェクトにどのように関わりましたか?

私は、前年度からこのプロジェクトに関わり続けています。
その中でメンバーにタスクを割り振るリーダー的な立場を担いながら、必要に応じて開発のサポートも行いました。
プロジェクトを円滑に進めるため、チーム全体を見渡しつつ、個々のメンバーがスムーズに作業を進められるよう工夫してきました。

私は、2023年度新卒の中でサブリーダーとしてイニシアチブを取りながら「どのような成果物に仕上げるか」のイメージを共有してきました。
また、私は普段の業務でAWSを触る機会が多いため、主にAWSのインフラ構築・コスト見積もりについてを担当しました。
他の2023年度新卒メンバーは、インフラ構築に強いメンバー、アプリ開発に強いメンバー、データベース周りに強いメンバーと分かれていたため、各々の強みを活かせるようタスクの割り振りをリーダーのU.Kさんにしていただき、開発に取り組みました。

ー今回の開発や経験をどのように活かしていきたいですか?

今回の開発でAmazon Bedrockについての知見を増やすことができました。
引き続き調査をしていく必要はありますが、他のシステムでも「Amazon Bedrockを活用できるか?」という選択肢を考えられるようになったことはエンジニアとして大きく成長できたと思います。
今後は、新規開発があった際、まずは小規模システムを中心に活用方法を見出し、ゆくゆくは大規模システムなどにも応用ができるよう努めていきたいです。

私はプロジェクトの立ち上げから開発完了まで、一貫して携わることができ、非常に貴重な経験をすることができました。
今後はこの経験を活かし、エンジニアとしての価値をさらに高め、自身の存在がチームやプロジェクトにとって欠かせないものになるよう成長を続けたいです。
また今回開発したものについて、まずは当プロジェクトの目的であるメディプレが保守運用するシステムの安定稼働に貢献したいと考えています。
引き続き課題は多く残りますが、今後は自社での活用にとどまらず、外部企業への提供や販売が実現できれば嬉しいです。

ー新卒から開発プロジェクトに携われたことは貴重な経験になりましたね!
 今回の開発プロジェクトに携われた感想を教えてください。

実際にチーム全体を動かす立場で、その難しさを痛感しましたが、同時に大きなやりがいも感じることができました。
この経験を通じて、自分自身が一段階成長できたと実感しています。

AWS主催のセミナー参加後にリーダーのU.Kさんと雑談程度に話をしていたものが、早い段階で実現できたことが良かったと思います。
また、新卒2年目でこのような自由度の高い開発をする機会というものはなかなか頂けないと思いますので、このような機会を与えてくださった岐部CTOにはとても感謝しています。

ー最後に今後の目標を教えてください。

これまで保守運用をメインに業務に取り組んでいましたが、新規開発案件のメンバーとしてアサインされることも増えてきました。
このOSS管理事務局での開発経験を活かし、エンジニアとして業務の幅を広げ、メディプレに少しでも貢献できるよう努めていきたいです。
また、今後後輩社員にノウハウなどを共有する機会を積極的に設けていきたいと思います。

今後は、エンジニアとしてのスキルをさらに磨き、より大きなプロジェクトで活躍できるよう成長を続けたいです。

 

ーインタビューは以上です

新卒社員を中心に開発プロジェクトに携われたことで大きな自信に繋がったと思います。
引き続きメディプレのOSS管理事務局を盛り上げ、次年度の新卒社員にバトンを渡して欲しいと思います。

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