【お仕事紹介】「高校野球CMS」プロジェクトリーダーのSさん
今回は、テレビ朝日メディアプレックスのテクノロジー&デザインセンターSさんのお仕事内容をお伺いできるということで、六本木にあるEXタワーの7階、メディプレ本社へ行ってきました。
N「今日はインタビューよろしくお願いします。お写真もたくさん撮らせていただきますね!」
Sさん「なんかポーズとった方が良いですよね?こんなんでどうでしょう。」
N「えっと…ポージングありがとうございます。さ、さすがイケメンですね…(苦笑) 」
Sさん「もっといろいろなポーズしましょうか?」
N「普通でいいです(笑) 早速本題に入っても良いでしょうか?」
Sさん「失礼しました(笑)」
N「Sさんのこれまでのお仕事のなかで、最近手がけたものを教えてください。」
Sさん「様々な案件がありますが、『高校野球CMS』のご紹介をしましょうか。」
※CMS【 Contents Management System 】とは、 コンテンツマネジメントシステム / コンテンツ管理システムの略称。
Sさん「テレビ朝日ネットワークの系列局様向けに開発・提供している高校野球サイトのためのCMSです。トーナメント管理、スケジュール管理、スコア管理、出場校管理、ライブ動画配信など、高校野球サイトを管理・運用していく上で必要な機能がパッケージされています。」
Sさん「開発のポイントは、情報の『正確さ』と『速さ』です。高校野球には『バーチャル高校野球』という朝日新聞と朝日放送が運営する公式サイトがあるのですが、系列局は独自に試合情報を収集して放送や配信を行なっていることが多いので、本家よりも速い情報の配信を目指しました。」
N「こういった案件の進め方を教えていただけますか?」
【要件定義】
Sさん「まずディレクターと要件定義の打ち合わせを繰り返し行い、戦略的視点と技術的視点で検討を重ねていきます。全国の系列局にも足を運び、現状の課題や要望を細かくヒアリングさせていただきます。」
N「営業さんでなくても出張があるんですね。」
Sさん「はい。クライアントが全国にいらっしゃるため、ディレクターと一緒に直接お伺いし、僕は技術的視点からご説明します。」
【プロジェクトキックオフ】
Sさん「要件定義が終わったら、デザイナー、コーダー、エンジニアと、必要なメンバーをアサインし、プロジェクトをスタートさせます。」
N「正田さんは、ひとつのプロジェクトに関わる、とてもたくさんの職種の方をまとめる存在なんですね。」
【設計】
Sさん「大会期間中の高負荷に耐えうるインフラアーキテクチャから、UI/UXの設計まで、各メンバーと一緒に進めていきます。」
【実装】
Sさん「実装フェーズに入ってからも手放すわけではありません。常にプロジェクトの進捗管理を行います。各メンバーから実装相談を受けたり、各分科会(インフラ分科会、システム分科会、フロント分科会等)の会議に顔を出し、問題解決をしながら、スムーズなコミュニケーションを心がけています。」
【テスト】
Sさん「品質を担保するため、テストは入念に実施しなければなりません。」
N「スマホやガラケー、こんなにいろんな種類の実機でテストするんですね~びっくり(◎_◎;)」
Sさん「そうですね。ユーザは色々な種類の端末からアクセスしてきます。どんなユーザにも同じように動作するように、様々な角度から繰り返しテストを行います。」
【ローンチ】
Sさん「ローンチ前には、運用レクチャーも行います。今年度は長崎文化放送様に新たに導入させていただいたので、先日は長崎に飛びました。いよいよローンチを迎えるということもあり、このプロジェクトで一番緊張する瞬間です。」
Sさん「系列局にとって高校野球とは、通常の10倍以上のアクセスが見込めるキラーコンテンツであるため、熱の入れようが違います。その想いに応えるため、僕たちも熱く……おっと、電話が。ちょっと失礼します。」
Sさん(電話中)『はい、Sでございます。……承知しました。失礼いたします。』
Sさん「すみません、話の途中だったのに。ちょうどお客様からのお問い合わせでした。」
N「お客様からの電話も多いお仕事なんですね。」
Sさん「はい、ローンチ後もお客様からの要望は出てきますし、万が一不具合が発生することもありえますから、素早く柔軟に対応することを心がけています。僕はいつでもオンラインです。」
※赤い椅子と傘は、若葉台メディアセンター1階にあるセットです。
【保守】
N「ローンチ後もSさんは付きっ切りなんですか?」
Sさん「AWSでインフラも構築していますので、大会期間中は高アクセスに備えてサーバの監視にも余念がありません。サーバ監視はテクノロジーラボチームと共同で行っています。ちなみに僕は、サーバを監視している人がちゃんと監視しているかを、監視しています(笑)」
Sさん「以上が高校野球CMS案件の大まかな内容です。ご理解いただけましたか?」
N「とてもよくわかりました!本日はありがとうございました。」
【さいごに】
Sさん「僕の仕事は決められたルールやテーマがあるわけではありません。常に新しい技術やトレンドをキャッチしながら、よりよいシステム、サービスを生み出せるよう、試行錯誤しながら仕事を進めています。
技術的な知識はもちろんのこと、クライアントの要望を上手くくみ取り、プロジェクトメンバーに適切に伝えていくことも重要です。難しい仕事だと感じることもありますが、やりがいはとてもありますよ。」
Sさん、本日はインタビューにお付き合いいただきありがとうございました!
メディプレブログ中の人 N