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入社1年目文系出身社員が「AWS認定ソリューションアーキテクト-アソシエイト-」を取得するまで

先日、AWS認定ソリューションアーキテクト-アソシエイト(以下、SAA)の資格取得をいたしました、入社1年目のKです。
私は学生時代はAWSは聞いたことがある程度で、ほぼ素人でしたが、入社後の業務でAWSに携わりながら、少しずつ理解していきました。
そんな私がSAAを取得するために行った勉強や、役立った参考書などをご紹介します。このBlogが、今後文系出身の方が資格取得を目指す際に、少しでもお役に立てれば幸いです。

AWS資格とは

AWS認定資格は合計12個あり、それらは難易度別に4グループに分類されます。 基礎、アソシエイト、プロフェッショナル、専門知識があります。基礎コースとしてクラウドプラクティショナーがあり、アソシエイト以上はアーキテクト、運用、開発者とそれぞれ3つに分かれ、プロフェッショナルはソリューションアーキテクトとDevOps(運用、開発者)の2つが用意されています。

AWS資格取得の優位性

IT研修大手の米Global Knowledge Training LLCが発表した「15 Top-Paying Certifications for 2020」によると、ランクインした15資格のうち5つがクラウド関連と、技術分野別で最も多く、クラウド系資格の存在感が増してきていることが見て取れます。AWS認定資格に関しては、昨年ランク外だった「AWS認定クラウドプラクティショナー」が今年は8位、昨年4位だった「AWS認定ソリューションアーキテクト アソシエイト」が今年は2位と躍進し続けています。今回私が受験したのはこの「AWS認定ソリューションアーキテクト アソシエイト(以下、SAA)」になります。
参考:https://hrzine.jp/article/detail/2069

AWS認定SAA概要

【対象者】
・1 年以上の実務経験を持つソリューションアーキテクト担当者
・受験資格等はありません。

【受験料】
15000円(税抜)
※受験料は会社で負担していただきました!

【形式】
テストセンターまたはオンラインプロクター試験

【試験時間】
130 分間

【認定によって検証される能力】
・AWS のテクノロジーを使用して安全で堅牢なアプリケーションを構築およびデプロイするための知識を効果的に証明すること
・顧客の要件に基づき、アーキテクチャ設計原則に沿ってソリューションを定義できること
・プロジェクトのライフサイクルを通して、ベストプラクティスに基づく実装ガイダンスを組織に提供できること
参考:https://aws.amazon.com/jp/certification/certified-solutions-architect-associate/

受験に関して

【1】受験動機
当社はAWSアドバンスドコンサルティングパートナーとして、お客様へ寄り添った最適なご提案ができるよう、AWS認定資格取得を奨励しております。また弊社では、技術力の証明として、資格取得者数50で達成できるAPN Certification Distinctionの取得を目指しております。
 私は2020年6月末に、AWSクラウドプラクティショナー資格を取得しました。その次のステップとして、今回、SAAの取得を目指しました。

【2】取り組んだこと
以下の参考書を用いて、クラウドプラクティショナーレベルからSAAレベルへ知識をアップデートしました。

「AWS認定資格試験テキスト AWS認定 ソリューションアーキテクト-アソシエイト」
「この1冊で合格!AWS認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト テキスト&問題集」
「AWS認定アソシエイト3資格対策~ソリューションアーキテクト、デベロッパー、SysOpsアドミニストレーター~」

問題演習として、【SAA-C02版】AWS 認定ソリューションアーキテクト アソシエイト模擬試験問題集(6回分390問)

【3】受験結果(1回目)
不合格

【4】反省点
クラウドプラクティショナーと同じ勉強をしていたのが間違いでした。本の用語の暗記、模試の答えを丸暗記してしまっていました。クラウドプラクティショナーとSAAの試験の特性の違いを認識しなければなりません。単に難易度が難しくなっただけではなく、分野がそのものが違うことを認識し、「ソリューションアーキテクト」であること意識した学習が必要でした。そのためにはまず構成図が頭の中に描ける必要がありました。
また本番の試験問題では英語の原文を機械翻訳した、不自然な日本語で出題される場合があります。問題文は日本語と英語両方切り替えられるので、英語でも理解できるよう、英語にも慣れる必要がありました。

【5】反省点を生かして取り組んだこと
上記の参考書の勉強と並行して、反省点を活かした以下のことに取り組みました。

●ハンズオンに取り組むなど、実際に手で動かすことで理解を深めました。

【AWS Hands-on for Beginners】
2020年11月現在で13ものハンズオンが公開されています。アカウントの作り方といった初歩的なものから、AWS AIサービスを使った本格的なものまで、多様なコンテンツが用意されています。

【AWS Summit Online 】
150以上のAWS セッション、20以上のセルフペースハンズオンが公開され、23日間開催されました。
元々AWSのハンズオン資料ページに「AWS Hands-on for Beginners」が公開されていました。こちらも十分有用なコンテンツなのですが、今回AWS Summit Onlineセルフペースハンズオンが公開されたことにより、幅広いサービスを試すことができました。
https://aws.amazon.com/jp/aws-jp-introduction/aws-jp-webinar-hands-on/
嬉しいことにセルフペースハンズオンを含む一部コンテンツは、閉幕後も引き続き視聴できます!おかげさまで開催中に試したハンズオンのなかで忘れたところは、
再度復習できたので大変助かりました。

●トレノケート様「Architecting on AWS」を受講させていただきました。

【Architecting on AWS】
EC2、VPC、S3など基本的なものから、Cloud Front、ElastiCache、CloudFormationといった応用的なものまで幅広く取り上げてました。
講義は、ただテキスト通りに進めるだけでなく、実際に先生が構築し活用しているAWS環境を例に解説していただけるので、有意義な時間を過ごすことができました。3日間の集大成として、AWSより公開されているSAAのサンプル問題10問を解説していただきました。

●問題演習としてwhizlabを追加しました。

【whizlab】
全て英語なので骨が折れましたが、本番の試験を想定した問題をたくさん解くことができよかったです。英語の勉強にもなり一石二鳥でした!
https://www.whizlabs.com/

さらに、会社のリソースをフル活用させていただきました。会社としても資格取得をバックアップする環境が整っています。その一つとしてAWSトレーニングの受講支援がありました。また同じチーム内に資格取得者が何人もいるので、その方達に細かい点を教えていただくことでアーキテクチャについてより理解を深めました。

【6】受験結果(2回目)
合格(753点)
おかげさまでギリギリでしたが、合格することができました。

【7】感想と今後について
無事合格することができましたが、直前で受けた模試ではRoute53に関する問題を多く間違えていました。そのまま本番の試験を受験してしまったので、ここに関しては弱点を克服できていません。合格したら終わりではなく、もう一度復習して弱点を一つ一つ潰していきたいと思います。
またネットワークに関する知識不足も所々ありました。AWS認定に気を取られすぎて、AWSのベースとなっているサーバーやネットワークなどコンピューティングの基礎知識が疎かになっていました。今後上位の試験を受けるとなると、この辺のバックボーンの知識はより重要になってくると思いますので、AWS認定と合わせて学習を進めていきたいと思います。
合格できてとても嬉しいですが、すでに私の他にもSAA取得者は社内にたくさんいます。先ほど社内でAWS資格取得の機運が高まっているとお伝えしました。これからも社内にSAA取得者はどんどん増えていくことでしょう。あくまでSAAはアソシエイトレベルで中間点に過ぎません。ここで満足することなく、ソリューションアーキテクトプロフェッショナル(SAP)を目指して、これからも勉強に励んでいきたいと思います。