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Inter BEEで知った Amazon Web Services(AWS)最新生成系AI

こんにちは。テレビ朝日メディアプレックスのテクノロジーソリューション事業本部に所属する新卒4年目のKです。
昨年5月からJapan AWS Jr. Championsとしての活動を始め、約8カ月が経ちました(2024年1月現在)。今回のブログでは、直近のJapan AWS Jr. Championsの活動を簡単に振り返りつつ、最近足を運んで面白かったイベント Intere BEE で知ったAWSに関する最新情報をご紹介させていただきます。

※Japan AWS Jr Champions
AWS Partner Network (APN) 参加企業に所属し、社会人歴 1 ~ 3 年目で突出した AWS 活動実績がある若手エンジニアを「Japan AWS Jr. Champions」として表彰します。これは、AWS を積極的に学び、アクションを起こし、周囲に影響を与えている APN 若手エンジニアを選出しコミュニティを形成する、日本独自の表彰プログラムです。
参考:
https://aws.amazon.com/jp/blogs/psa/2023-japan-aws-jr-champions

Japan AWS Jr. Champions の活動振り返り

月に1度、Japan AWS Jr.Champions 限定のコミュニティイベントに参加しています。
主な活動内容は、Workshop、Lightning Talkの参加等になります。最近は主にAWS DeepRacerというクラウドベースの 3D レーシングシミュレーターを使って機械学習を実践的に学べるサービスの学習が中心でした。
9月にAWS DeepRacerに関する講習を受講し、10月には3D レーシングシミュレーターを使った予選会、11月には決勝戦が行われました。自分自身は予選会の結果が振わず、決勝戦に進むことができなかったため悔しい思いをしました。これを機に機械学習を学んでみようと思っています。
参考:https://aws.amazon.com/jp/deepracer/

■ Inter BEE で知ったAWSの最新情報

11月15日(水)~17日(金)、Inter BEE という放送業界に特化した年に一度の大規模なイベントが行われました。今年も幕張メッセでの現地開催とオンライン開催のハイブリッドで行われましたが、今回はAWSが大きなブースを構え展示に力を入れていると知り、現地に足を運びました。

Inter BEEとは
今年で59回を迎えるInter BEEは歴史と実績に裏づけされた、日本随一の音と映像と通信のプロフェッショナル展として、コンテンツビジネスにかかわる最新のイノベーションが国内外から一堂に会する国際展示会です。
Inter BEE公式より引用:https://www.inter-bee.com/ja/about/outline/

AWS 展示ブースツアーに参加してみた
会場内はとても多くのブースが出展されており、どこから見学したらよいのか迷いそうになりましたが、AWS スポンサーのサービスをはじめ各展示の見どころを AWS クラウドの活用シーンを交えて紹介する 45 分間のAWS 展示ブースツアーが開催されていたため、私も参加することにしました。今年は特に映像×AIに関する多くのプロダクトが出展されていましたが、キャッチアップできていなかったサービスもいくつかあったため、このツアーへの参加は大変有意義でした。

AWS 最新サービス3選
展示ブースツアーに参加し各プロダクト担当者から熱い説明を聞く中で、特に面白く今後の業務に活かせそうと思ったサービスを3つご紹介します。

・スーパースローモーション映像の生成
 フレーム間の補完に生成系AIを用いることで、擬似的にスーパースローモーション映像を生成するものです。ハイスピードカメラが使えないような低予算のプロダクションでも、スーパースローモーション映像を作成できます。

・ライブスポーツコメンタリー
 スポーツのイベントデータから実況やSNSに投稿するテキストを生成します。さらにテキストを音声化することもできます。より自然な表現を実現するために生成系AIを活用しています。例えば、スポーツの実況解説、自動化に活用できます。

・ビデオから要約動画を自動生成
 Tiktokなどのソーシャルメディア用に、短いビデオクリップを提供するユースケースを想定しています。音声からテキストを取得して、字幕ファイルを生成します。その後その字幕ファイルを要約します。要約したテキストを音声化し、音声に該当するビデオシークエンスを選択し、ビデオを作成します。

昨今生成系AIは最も注目される技術の一つとなっています。対象は画像、動画、ストーリー、ソースコードの生成など多岐に渡ります。生成系AIを自作するのは、時間もコストもかかるので、AWSのサービスとして提供いただくことで、ハードルが低くなり気軽に利用できるようになったのは放送系事業に携わる技術者にとっては大変ありがたいです。

その他にも、今回Inter BEEに参加して知ることができたサービスや、AWSの新しい技術に関する知識を深め、今後の業務に生かしていければと思っています。

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