インフルエンサーマーケティングのメリット・デメリットから、広告との違いまでを解説

(動画「0からはじめるインフルエンサーマーケティング」より)

公開日:2024年11月15日更新日:2024年11月20日

はじめに

こんにちは、株式会社テレビ朝日メディアプレックスです!
今回のコラムでは、近年注目を集めている「インフルエンサーマーケティング」について「0からはじめる」あなたにも手助けになるよう詳しくご紹介します。

SNSの普及により、この新しいマーケティング手法が、多くの企業で採用されつつあります。
インフルエンサーが投稿した商品のレビューや使用例を見たことがありますか? その影響力の大きさに驚いたことはありませんか? 実は、インフルエンサーを活用することで、インフルエンサーのフォロワーおよびSNSユーザー、そして生活者に対してより自然に、そして効果的にマーケティング施策が実現できるのです。

本コラムでは、インフルエンサーマーケティングの概要から、その特徴、メリット・デメリット、そして成功するためのポイントまでを分かりやすく解説します。 さらに、具体的な事例や費用の目安も紹介しますので、ぜひ最後までお付き合いください。 またこちらの記事と同様の内容のYouTubeもございます。そちらもぜひご覧ください!

インフルエンサーマーケティングとその魅力とは

インフルエンサーマーケティングは、近年特に注目されているマーケティング手法です。 製品、サービスをプロモーションしたい広告主が、従来の広告媒体を使わず、影響力のあるインフルエンサーを活用して、ブランドや製品、サービスを生活者に紹介する方法であり、SNSの普及とともにその重要性はますます高まっています。 従来の広告手法とは異なる層に深くリーチでき、自然な形で認知を図ることが可能です。

広告とインフルエンサーマーケティングの特徴と違い

広告の特徴

広告は、広告主が広告媒体に依頼を行い、メディアに広告を出し、消費者に直接マーケティングをする手法です。 ご存知の通り、テレビCMや新聞広告がこれに当たります。 広告主は自社のメッセージを明確に伝えられますが、消費者にとってはどうしても広告として認識されやすくなります。

インフルエンサーマーケティングの特徴

インフルエンサーマーケティングは、インフルエンサーが自分のコンテンツで商品やサービスを紹介する手法です。 インフルエンサーはフォロワーとコミュニケーションを取りながら、自然な形で製品やサービスの魅力を伝えるため、消費者からの信頼および共感が得られやすくなります。 中でも自分と同じ立場である、いち消費者の”口コミ”として受け入れられやすいため、広告感が少ない分、消費者に親しく感じてもらいやすいのが大きな強みです。また投稿として拡散された場合、かなり大きなアプローチ力が期待できるものとなります。

インフルエンサーマーケティングの特徴3選!

①広告っぽさが少なくエンゲージメント率が高い

インフルエンサーマーケティングが注目される理由の一つに、その高いエンゲージメント率が挙げられます。その理由に、広告によるマーケティングと異なり、広告感が少ない点があります。 例えば、以下の2つの画像を比較してみましょう。
この2枚の画像が表示された場合、どちらに興味を持つでしょうか? 多くの場合、右のインフルエンサーの投稿の方が身近に感じやすく、自分に関連するイメージを持ちやすいでしょう。 なぜなら、広告は広告主が自社のメッセージを直接伝えようとするため、受け手にとっては「広告感」「業界っぽさ」が感じられるからです。 一方、インフルエンサーの投稿は第三者が自然な形で製品やサービスを紹介しており、その内容がよりリアルであり、受け手が自然に興味を持ちやすい傾向があります。 インフルエンサーが自分の視点や経験を交えて商品やサービスを紹介することで、フォロワーはより関心を持ち、エンゲージメント率が高くなります。 このようなインフルエンサーの特性がもたらすエンゲージメント率の高さは、広告よりもさらに深い関与を生み出し、結果的にブランドの認知度向上や購買意欲の増加に繋がることが多いです。

エンゲージメントとは

エンゲージメントとは、フォロワーがインフルエンサーの投稿に対して行う「いいね」や「コメント」、「シェア」などのアクションを指します。エンゲージメントは、フォロワーがどれだけその投稿に関わっているかを示す指標です。

エンゲージメント率が高いと、ブランド認知度の向上や効果的なマーケティング、サービスに対してより関心が自然と高まるといったメリットがあります。

実際のプラットフォームの管理画面で、エンゲージメントは確認できます。エンゲージメントの測定にはさまざまな方法がありますが、投稿を行った後にもツールを用いた分析を継続的に行うことが重要になります。エンゲージメントの指標を利用した運用を行えると、より効果的なインフルエンサーマーケティングの施策に繋がります。

②インフルエンサーのジャンル選定でターゲティングが行える

インフルエンサーマーケティングでは、インフルエンサーのジャンル選定をしっかり正しく行うことでターゲティングを行うことができます。

例として、子育てジャンルのインフルエンサーの場合です。

子育てをテーマにしたインフルエンサーは、多くの親御さんにとって貴重な情報源です。

子育てジャンルのインフルエンサーは、「買ってよかった子育てアイテムベスト3」「偏食っ子もおかわりする幼児食レシピ」「95%の親がやってしまう失敗」など、日常生活で直面する育児の悩みや解決策を提供し、信頼性の高い情報を発信しています。 そのため、子育てをする親御さんのアカウントが中心のフォロワーであり、彼らにとって重要な子育てアイテムやサービスへの関心が高まります。

その結果、子育てジャンルのインフルエンサーを活用する際には、例えばベビーカーや知育玩具、幼児教室といった商品やサービスが効果的なマーケティング対象となります。
これらの商材は、子育てをする親御さんが必要とする日常的なアイテムであり、インフルエンサーとそのフォロワーの相関性こそが効果的なターゲティングにつながるということがわかります。

③インフルエンサーマーケティングはフォロワーへの行動喚起に繋がりやすい

あなたは、例えばカメラを購入したいときどうしますか?

多くの人はインターネットで検索し情報収集したり、販売店や詳しい友人に相談し意見をもらうのではないでしょうか。どの方法にせよ、それらの人に相談する理由は、その人がカメラに詳しく、実際に使っているからです。 このように、信頼できる情報源からの推薦は購買行動に大きな影響を与えます。

インフルエンサーマーケティングも同様の特徴を持っています。特定のジャンルに精通したインフルエンサーから日々の情報を得るフォロワーは、そのインフルエンサーの専門知識と経験に高い信頼を寄せています。 そのため、インフルエンサーが発信しているおすすめのサービス・商材に対し興味が湧き、行動喚起に繋がりやすくなっています。

弊社の過去の事例においても、広告とPR投稿で同じクリエイティブを使用した際、PR投稿の方が広告よりも4倍多くのコンバージョンを達成した実績があります。フォロワーは日常的にインフルエンサーからの情報を受け取っているため、そのオススメ投稿や体験談による影響力が大きいことが理由になります。

広告とインフルエンサーマーケティングのメリット・デメリット

広告とインフルエンサーマーケティングは、それぞれ異なるアプローチで生活者に情報を届ける手段です。ここでは、それぞれの特徴やメリット・デメリットについて整理していきます。

広告のメリット・デメリット

メリット

広告は、広告主が自らクリエイティブを制作し、そのメッセージを細部までコントロールできるという点が大きなメリットです。 制作会社やクリエイターを通じて、広告主の意図する内容やブランドのイメージを明確に表現することが可能です。

デメリット

広告はその訴求性から、受け手にとってあくまで広告として認識されやすいというデメリットがあります。 広告は一般的に商業的な目的が明確であり、その情報に対し生活者の受容度が低く、広告であるとしか見られない場合があります。 制作会社やクリエイターを通じて、広告主の意図する内容やブランドのイメージを明確に表現することが可能です。

インフルエンサーマーケティングのメリット・デメリット

メリット

インフルエンサーマーケティングでは、インフルエンサー自身がクリエイティブを制作し、自らのフォロワーに向けて自然な形で情報を発信します。この手法の大きな特徴は、広告感が薄れることであり、フォロワーに対して第三者からの推薦や体験として受け止められやすくなる点にあります。 これにより、従来の広告手法に比べてユーザーの心に響きやすく、より深いエンゲージメントを生み出します。

デメリット

一方で、インフルエンサーマーケティングのデメリットとしては、クリエイティブの完全なコントロールが難しいという点が挙げられます。インフルエンサーは独自の発信スタイルを持っており、デザインや質などクリエイティブに関して広告主の意図で100%コントロールすることはできません。 加えて、ステルスマーケティングの対策が必要です。
ステルスマーケティングとは

ステルスマーケティング(以下、ステマ)とは、広告であることを隠して行うマーケティング手法のことです。例えば、広告やプロモーションであることを明示せず、自社商品やサービスを宣伝することが該当します。ブログやSNSでの投稿が広告であることを明示せずに行われる場合や、レビューサイトでのやらせレビューなどが具体的な例として挙げられます。

ステマは、消費者の信頼を損なうリスクや、倫理的な問題を引き起こす可能性があります。また、令和5年より景品表示法により規制されています。 そのため、企業やマーケターはステマにならないような手法でマーケティング活動を実施する必要があります。

※消費者庁:https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/fair_labeling/stealth_marketing/

意図せずともインフルエンサーの投稿がステマになってしまうと、消費者からの反感を買う・SNS上での炎上・拡散が起こり、その結果企業やサービスのイメージを毀損するといった多大なリスクが生じます。 そのためインフルエンサーマーケティングにおいてステマ対策・投稿に関する管理は必要不可欠です。

インフルエンサーマーケティングの費用

インフルエンサーマーケティングと聞いて、「コストが多くかかるのでは?」といった不安を抱く人も多いのではないでしょうか。

インフルエンサーマーケティングにおける費用は、インフルエンサーが投稿するコンテンツの形式(動画、静止画)、プラットフォーム(Instagramのストーリーズ、YouTubeの長尺動画、ショート動画)によって異なります。そしてインフルエンサー自身の影響力やエンゲージメント率によっても大きく上下し変動します。したがって、料金は一概には言えず、事前に具体的な要件や目的に応じた相談が必要です。

今回は、TikTokやInstagram、X(旧Twitter)、そしてYouTubeでの主要なプラットフォーム別の、一般的な指標としてフォロワー数や登録者数に基づいた料金設定を紹介します。

プラットフォームごとの費用の参考値

TikTok / Instagram / X(旧Twitter)

一般的には、インフルエンサーが持つフォロワー数に応じて1円から2円程度が目安とされています。

YouTube

YouTubeでは、チャンネル登録者数が重要な要素です。3円から5円程度が一般的な料金指標とされています。50万人以上の登録者を持つYouTuberは、1本の動画に対して150万円から250万円の料金を設定する場合もあります。

ショート動画の増加と再生単価の指標化

最近では、ショート動画の人気が高まっており、目安として再生単価が3円前後になります。ショート動画は、短い時間で視聴者の興味を引きつけることが求められるため、クリエイティブな表現力や瞬発力が重要です。そのため、インフルエンサーには高い制作スキルや独自の魅力が求められることが多く、費用もそれに比例して増加することがあります。

このように、インフルエンサーマーケティングの費用は一概に定まったものではなく、依頼内容やインフルエンサーの特性、プラットフォームの違いなど、多岐にわたる要素が影響を与えるため、具体的な条件に基づいた詳細な見積もりが必要となります。 それゆえ、費用の目安としての参考値はあくまでガイドラインとして捉え、実際の依頼時には、各要素を総合的に考慮することが重要です。

インフルエンサーマーケティング成功のポイント

ここまでインフルエンサーマーケティングについて述べてきましたが、成功させるためのポイントとして重要なのが、「適切なインフルエンサーのキャスティング」です。

適切なインフルエンサーのキャスティングを行うためには、大きくまとめて3つの要因があります。

①ターゲットとフォロワーの一致

インフルエンサーのフォロワー層がターゲットと一致しているかどうかが重要です。例えば、子育て向け商品を宣伝する場合は、そのインフルエンサーのフォロワーが主に子育て層であることが望ましく、化粧品や服を宣伝する場合には、ファッションや美容に対して強い関心があるフォロワー層が好ましいです。自社商品を宣伝したいターゲットと、インフルエンサーが持つフォロワーが合っていないと、宣伝に期待していたような効果が出ない場合があるので、注意が必要なポイントです。

②リーチ力の考慮

単なるフォロワー数の多さだけでなく、インフルエンサーのリーチ力を加味しましょう。リーチ力とは、投稿がどれだけ多くの人々に届くかという指標です。リーチ力が高ければ、広告効果を最大化しやすくなります。

③エンゲージメントの重要性

インフルエンサーのフォロワーとのエンゲージメントが十分に取れているかどうかも重要なポイントです。エンゲージメントの高さは、フォロワーとの関係の強さに直結するとも言え、それによりマーケティングの信頼性や説得力が増します

最後に

本コラムを読んで、インフルエンサーマーケティングの基本を理解していただけましたでしょうか? 実際のインフルエンサーマーケティングのプロの声や、最新の情報にご興味がある方は、ぜひ以下のYouTubeチャンネルをご覧ください! より詳細なポイントや、効果的な戦略をわかりやすく・簡単に解説するコンテンツを今後アップロードしていきます。

こちらの動画のリンクからご覧いただけますので、ぜひチェックしてみてください。チャンネル登録・高評価もお待ちしております!

具体的なご質問やご相談がある場合は、下記の問い合わせからお気軽にご連絡ください。

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