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メディプレ×AWS共催、AWS re:Invent recapセミナーを行いました。

テレビ朝日メディアプレックスは、各放送局のグループ内で唯一の、APNアドバンスドコンサルティングパートナーです。テレビ朝日グループ内外のお客様に対して、アマゾン ウェブ サービス(AWS)・クラウドを活用したシステムの構築・運用実績が多数ございます。
先日、AWS様との共催で、テレビ朝日ホールディングス各社・系列局のIT・技術担当者を対象に、AWSの最新情報や活用方法を共有する「AWS re:Invent recapセミナー」を開催いたしました。

AWS re:Inventとは
世界中の AWS ユーザーが集まり、ベストプラクティスや最新情報を学ぶための年次カンファレンスです。
参考:https://pages.awscloud.com/JAPAN-event-OE-reinvent-recap-2021-reg-event.html

セミナー当日は約130名を超える方々にご参加いただき、コロナ禍におけるテレワーク環境が重要となった今、AWS・クラウド導入への関心の高さを伺うことができました。

セミナー内容

■Amazon Connectについて
まず、新たなクラウド型コールセンターとして注目されている「Amazon Connect」の活用法について、当社エンジニアのMがお話させていただきました。

M:Amazon Connectとは、オムニチャネルに対応できる、クラウドコンタクトセンターです。PCとネット回線があれば、自宅でも受電することが可能です。
具体的には、これまで使用していた会社の電話番号に着電があった際に、Amazon Connectに転送されます。その電話は、Amazon Connectにログインしている社員がパソコンのブラウザ上で受電し対応できます
Amazon Connectは従来の固定型と違い、使っただけ料金が発生する従量課金型で提供するため、低い導入コストで、柔軟に拡張や修正することができます。その他のメリットとして、導入が早い、障害に強い、現在の電話番号が使用可能、主要CRMとも密に連携が可能ということが挙げられます。

参考:Amazon Connect

■AWS  Elemental MediaServicesについて

次に、AWS上でメディア・動画等のワークロードを実現させる「AWS  Elemental MediaServices」の、テレビ局における活用事例について、当社AWSエンジニアのFよりご紹介させていただきました。

F:数あるAWSサービスの中で、テレビ朝日グループ、各系列局の皆様の業務に最も近い6つのサービスをご説明させていただきます。上記6つサービスをうまく組み合わせることで、
●動画、ライブ映像の制作を行った際、エンドポイントを作成したり、転送、変換、保存、配信など、AWSクラウド上でこれらのワークロードが実現可能
●フルマネージドサービスなので、コンソール画面から素早くクリックで利用可能
●インフラ/OS/ソフトウェアの管理不要
という大きなメリットがあり、コンテンツ制作へ注力することが可能となります。
AWS  Elemental MediaServicesは昨年リリースされましたが、動画配信関連のビジネスについて幅広くカバーできるサービスであり、アイディア次第で色々な用途で活用できます。

■データ分析関連サービスのアップデートについて

当社のビッグデータシステムの開発や、分析・機械学習モデルの構築を行う部署を統括しているエンジニアKより、re:Inventで発表されたAWSのデータ分析関連サービスのアップデートについてご紹介させていただきました。

K:ビッグデータのシステムでよく使われているAmazon S3のアップデートのご紹介です。Amazon S3は、データを格納する箱として画像や文書ファイルなどを保存できます。
S3では、データを守るために3つのデータセンターにデータに対する操作が自動複製されていましたが、そのレプリケーション完了前にデータを取得するケースでは古い情報が返されることもありました。
今回のアップデートでは、追加料金なしにデータの追加や更新が操作直後から最新の状態で取得でき、一貫性を保てるようになりました。

K:また、マシンラーニング機能の深い知識がなくても運用することができる、産業機械製品であるAmazonLookout(オフライン機器のセンサー情報をAWSに送信すると、自動的に機械学習モデルの分析と構築を行うことができるサービス)のアップデート等も興味深い内容でした。(以下略)
もしゼロから機械学習モデルの構築をする場合、たくさんのデータを集めて、整理して、検証を重ねてCS展開するというフェーズを踏んでいくことになると思います。しかしAWSを利用すれば、簡単なものであれば、すぐにCSレベルで使用できる環境が整います。
クラウドは「小さく始めて大きく育てられる」ところにメリットがあります。データ活用により気づきを得たいなどのビジネス目的に応じて、データ基盤の導入をご検討ください。

■最後に

テレビ朝日ホールディングスや系列局各社を担当してくださっているAWSの小林さんにもご登壇いただき、発表されたばかりのAWS re:Invent 2020における、その他注目のアップデート情報をご紹介頂きました。
今回はテレビ朝日メディアプレックスが様々な視点からAWSを活用していることを、グループ・系列の皆さまに改めて認識いただくよい機会となりました。当社はグループ内外問わず、AWSの導入支援や情報共有を積極的に行っております。
AWSに関するお悩みやご相談がありましたら、いつでもお気軽にお声がけください。

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